今年度より「うらやす市民大学」で『開発途上国から学ぶ』というタイトルで9回の講座が計画されています。
うらやす市民大学のシリーズ講座『開発途上国から学ぶ』第七回として、2019年10月23日に阿部清司講師による
「現地人の目線で日本を見つめ直す」と題した講座が開催されました。
講義は現地の自然環境の説明に重きが置かれていたので受講生はよく理解できたと思います。同行された奥様からも生活面での話があったので
生活習慣の理解の助けになりました。現地の文化の紹介が行われましたが、もう少し踏み込んだアプローチが欲しかったように思われました。
受講生からは、説明が途中で終わり、時間が不足したようだという意見がありました。
以下講義内容を示します。
アルゼンチンにあって日本にないもの、およびその逆のものについて、阿部氏の現地滞在経験から紹介されました。
日本では見られない自然環境、特に、氷河、植物(ハカランダ(西語)=ジャカランダ(英語))、動物(牛)などについて説明されました。
またマテ茶の作法について現地に同行した奥様から詳細な説明を頂きました。実際のマテ茶道具も提示され受講生の理解を深めたと思います。
友好的な国民性(アミギスモ)は日本の文化とかなり異なるものでありました。友情を示す最高のギフトは、自身の愛用物であることには皆さん驚いた様子でした。
配属当初、学生との議論に際し通訳を介して行っていましたが、目線を合わせにくかったので、自ら現地でスペイン語を学び
直接会話をするようにしました。しかし言葉は単なる手段であり、重要なのは真心をもって接することでした。
阿部氏の著書や大学での学生指導経験が紹介され、『草の根国際協力』のあり方が説明されました。