出前講座 2019年2月

● 出前講座 「ブータン王国から見た幸せとは」 市原市立有秋公民館

出前講座20190215

 平成31年2月15日市原市立有秋公民館で三輪達雄会員が「ブータン王国から見た幸せと奈」と題して講演しました。聴講生30名。
 ブータンは人口70万、面積は九州とほぼ同じ。中国とインドに挟まれた国境の国、標高100メートルの低地から7,500メートルの高地まで。 公用語は英語。ブータンの人々は敬虔なチベット仏教の信者で、幸福度では世界一である。収入源の30パーセントは国際援助であり、 インドと日本が主たる支援国である。日本とは平和条約が締結されていなのでJICA事務所がその役割を担っている。人々は親日的である。 協同組合の設立の指導が主目的であったが、設立は簡単なものではなく、先ずは連合会設立のアドバイスや実態調査を中心に行った。
 ブータンの課題は中国とインドに挟まれていることで政治情勢を複雑にし、一方、インド、日本などからの援助からの独立を実現する必要を感じた。 ブータンでは若者は変化しており、失業や薬物など問題も多い。自然との共生の維持も問題を含む。 しかし、2年間の滞在で得たことは多く、日本の現代の問題の解決にも参考になるものが多かった。


● 出前講座 「素敵なパラオの人々」 柏市豊小学校

出前講座20190207

 2019年2月7日(木)柏市豊小学校の6年生101名を対象に中村時夫会員がお話しました。
 子供たちには予めパラオについて課題が与えられ調べていました。パラオは赤道の北に位置し、人口も2万人程度、豊かで澄んだ海に囲まれ、 50kgもあるカジキマグロを 吊り上げる体験ができる。ゆったりと時間が流れる良い環境の中で人々は、オープン な性格で笑いが絶えない。
 戦前日本により28年間統治されていたこともあり、日本 語や食習慣の一部や神社が残り、さらに現代では、 日本からの援助による友好の橋や 道路の整備などもあって、親日感情の強い国である。
  配属された教育省では、主に算数教育について小学校1年生から中学2年生までの 学力向上と先生方の能力水準を引き上げるために活動を行った。 具体的には九九の間違いが多かったため、全校生徒一斉テストを実施し、一方先生方には、講習会で力をつけてもらった。 その指導の結果、短期間で正答率が格段と高くなった。
 その他、学校内の行事なども紹介。地域の人たちがドンドン加勢していく運動会の綱引き、走らないバスケットボールの競技など面白く紹介されたので、 子供たちが笑ったり、手をたたいたりしていた。講師は小学生向けの話し方になれていて、所々、質問を入れ生徒に考えさせ、 手をあげさせていたので、生徒たちは、最後まで興味深く聞き入っていた。最後にパラオの子供たちは、貧乏でも校内ではいじめなどはなく、 明るく、仲良く一勉強していることと、将来意思があれば、誰でもJICAの活動で世界中へ行けることを紹介した。
 子供たちから食べ物は?スポーツは?など関心のあることについての質問があり、45分はあっという間に終わった。

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