出前講座 旭市海上公民館 2019年10月17日
講師: 小松 秀世

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演題 エチオピア:最も古い独立国、そして親日国

 2019年10月17日に小松秀世講師による 「エチオピア:最も古い独立国、そして親日国」と題した講座が旭市海上公民館で開催されました。 受講者は24名で、その8割は年配の女性でした。
 講義は多数の写真を用いて非常に分かり易く説明されていたので、聴衆者はエチオピアのイメージを掴んだ様子で、熱心に聞き入っていました。講座は専門の話を通してボランテイア活動への理解を深めることに成功したと思いました。
 以下講義内容を示します。

報告者: 﨑元

● エチオピアについて

出前講座20191026_小松  エチオピアは日本の3倍の面積を持ち、人口は1.05憶人であり人類発祥の地であること、当地にはアフリカを分断する大地溝帯が存在すること、独立国としての長い歴史と伝統を持つこと、過去にあった「日」・「エ」皇室間の縁談のこと、マラソンのアベベ選手、宗教と遺跡、そして、食べ物文化のことなど、あまりなじみのない異国の話で強く聴衆者の関心を引き付けました。

● 首都アジスアベベにおける水道局での派遣業務

出前講座20191026_小松  首都アディスアベバにおける水道局での派遣業務について、ナイル川の水源等水利的に恵まれた国でありながら陥った水不足、森林の破壊、水源の不足などが説明され、井戸掘りにおける根本的な間違いなどに関して行った小松氏の提言と解決策について説明されました。
  日本がJICAを通して行う援助では考えられないような、外国援助による住民不在の金儲けのための道路建設や水井戸掘削の例も紹介され、聴衆者の驚きを誘っていました。

● JICAボランテイア活動について

 小松氏のJOCV(青年海外協力隊)とSV(シニア海外協力隊)の体験に基づいたボランテイア活動の変遷と動向について総括されました。戦後復興期・バブル崩壊後・現在に分けて、隊員の参加動機、その時期好まれた種目、国内および世界の背景が概説され、時代の流れによる理念や活動方針の違いについて述べられました。ボランテイア活動の社会還元も大切ですが、前向きの姿勢と基本理念を忘れてはならないと力説されました。

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