袖ケ浦市 平岡公民館において、14名の方々にご参加いただき、高瀬講師による国際理解講座が開催されました。
・自己紹介:ラジオ少年時代、憧れの「鉄腕アトム」、コンピュータと同じ年齢、 学校で習った国際連合などを背景に退職後JICAの国際協力でメカトロニクスを 開発途上国の大学で行う決心。
・パラグアイ共和国概要:面積は日本とほぼ同、人口は1/20、 90%以上がグアラニー人とスペイン人との混血、パラグアイは世界最大級の イタイプダムを持つ、西パラグアイは過疎の大自然。
・任国到着直後の住居と語学訓練:6人家族にホームステイし交流、 スペイン語現地訓練。
・任地の人々との交流:アスンシオン大学工学部電力・制御システム研究室で グレゴール教授、二人の学生と一緒に太陽電池パネル制御を実行し完成。
・任地で接した文化:代表的な民族音楽はポルカとグアラニア、 ポピュラーな楽器はギターとアルパ、手工芸品はレース編みニャンドゥッティ、 祝賀パレードや教皇訪問の歓迎をビデオで紹介。
・現文化へつながる歴史:スペイン植民地時代にグアラニー人はスペイン人と同盟をむすび混血者集団となった。
1864年の三国同盟戦争でパラグアイは敗退し以降長く傷跡が残った。
・任地の食べ物:国民食は肉とマンディオカと呼ばれるイモ、伝統の美味しい食べ物が沢山ある。
・公園で接した自然(特に野鳥):自然が豊かな公園内には沢山の小鳥、水鳥、猛禽類が生息し、 大きい野生動物も絶滅を免れている、また市民の運動公園でもある。
・チャコの大自然とメノナイト移住地:西パラグアイ(チャコ)はパンタナルに接し、大自然環境には多数の野鳥が生息する。 この地のメノナイト移住地では肉牛や牛乳が生産されている。
・印象:山海無いが豊かな自然有、先住民とスペイン人のハイブリッド文化、 人情豊かな生活。
<聴講者からの質問>
Q:近くに海に面しているウルグアイがあるが違いは?
⇒A:ウルグアイに行った同僚とは交流していたが国と国との交流は聞かなかった。
Q:JICAへ応募するためのバックグラウンドは何か要求されるのか?
⇒A:制度変更があり現在はシニア案件では一定の専門レベルが必要、一般案件では特にない。
Q:パラグアイに旅行考えているが安全か?
⇒A:パラグアイは比較的安全、JICA関係では旅行可能地域が決められていて、安全でした。
Q:パラグアイは親米、新ロシア、新中国とかではどっちですか?
⇒A:パラグアイは親米かどうか、世界でも少ない台湾と外交関係を持つ国なので新中国ではない。
<報告者の感想(良かった点、改善点など)> アンケートのとおり大変好評でした。 好評な記述: *パラグアイの文化と自然全般にわたって説明してくださり、大変おもしろく、楽しく聞くことができました。 今まで知らないことを知るという事は、勉強にもなり、この様なセミナーに参加して良かったと思います。 *野鳥、動物の紹介の動画を含めて興味深く見せて頂きました。 *知りたいこと全てをお話ししてくださった気がします。 改善点の記述: *本日のテーマに入る前の自己紹介が長すぎた。 *もう少し文化的な話、技術的な話を聞けると嬉しかったと思いますが、 時間制限で仕方なかったですね。