21名の方々にご参加いただき、八街市いきがい短期大学の第1回講座を開催しました。
1.SDGs(持続可能な開発目標)を用いた実施事業のプロセス SDGsとは、「Sustainable Development Goals」で、 よりよい未来社会を築くことを目指すことの具体的解説をした。 2.SDGを達成させるための国際支援の事例 西アフリカのガンビア国では、「小規模農家の生産支援と市場流通の構築及び小中学校給食への支援」 の様子と手法をSDGsと関連させて説明をした。 3.高度産業人材育成のための事業の事例 パキスタン国ファイサラバード国立工科短期大学の機械学科を対象にした 工業訓練機材供与、組織体制と就職支援体制強化等を、SDGsの達成目標に沿って 説明を行った。 4.日本の人口は、2040年に1400万人の労働力不足が予測され、 地域社会・地域経済における人手不足は深刻化するため、 地域産業のあり方等を根本的に見直すことも重要と考え、 未来を担う若者たちと共に住みやすい日本国を維持する必要を説明した。
<聴講者からの質問> Q1:日本は開発途上国に対して支援政策は変わらないのか?(男性) ⇒A:社会福祉、感染症対策や医療支援などへの技術協力等に変化しています。 Q2:日本やヨーロッパの国はもっと支援が必要ではないのか?(女性) ⇒A:世界中の国々の問題なので共通認識の上で、連携して対策を講じています。 Q3:八街市周辺には、多くの外国人労働者が働いているが、治安悪化が問題になっている。日本企業は外国に生産拠点を移すべきである。 (男性) ⇒A:私もそのように感じています。 以上の3点を、私のODA関連事業の経験を踏まえて回答した。
<報告者の感想(良かった点、改善点など)> 参加者の皆さんは、SDGsの標語は聞いていても、その中身の17項目の達成目標の内容と意味まではよく知らなかったようであった。 今回の講義のSDGsに係る基礎知識をよく理解してくれたと思います。 今回の講義を聴講した一人から、一言「途上国で大変な支援事業をしてきましたね。」と、 ねぎらいの言葉をかけて頂き嬉しかったです。