柏市立酒井根小学校 2023年10月25日(水)
講師 白鳥 貞夫

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演題 最貧国バヌアツが世界一幸福な国といわれたのはなぜ?

 柏市立酒井根小学校において、113名の小学生にご参加いただき、白鳥講師による出前講座が開催されました。

 バヌアツ人は日本人と同じルーツを持つ黄色人種とアフリカ人の混血です。
バヌアツは小さな島が集まってできているため、地域的な言語や文化が小部族ごとに受け継がれ続け、 現在も集落固有の言語が100 以上残っています。  伝統的な行事をする時は裸の正装になるんです。
 先進国に比べれば最貧国ですが、天然の食料に恵まれ、助け合いの伝統があり、 お金や物がなくても不自由なく楽しく生きてゆけるので、「幸福度指数」で世界トップにランクされたこともあります。

 私は、商工会議所でビジネスについて指導するためにシニアボランティアとして赴任したのでしたが、 バヌアツでは、都市部を除けば自給自足と物々交換で生活が成り立っていたのです。
 そこで「商売とは何か」から始まる初歩の教科書が必要と考え作成しました。
元高校教師から申し出があり教科書を日常語に翻訳して講師を務めてくれて好評な定番講座になりました。

このようなことが紹介され、また、小学生向けの講演なので講師は、 原始的な校舎や、やっと14歳まで義務教育になったが、お金と先生が足りないことなどを紹介し、 「幸せとは」について問いかけました

 聴講者からの質問
 Q:現地では日本語を勉強していますか?
 ⇒A:子供たちは英語かフランス語で学んでいます。 日本語を学べる高校もあるが、使う機会はありません。
 Q:ヤシの実の油ってどうやって作っているのですか?
 ⇒A:現地にある道具を工夫して作っています。
 Q:子どもは家の手伝いをしてお小遣いをもらっているのですか?
 ⇒A:自給自足の生活なので子供も家の手伝いをすることが当然で、 お金のために働いたり、物乞いをしたりする子供はいませんでした。
・・・などなど。終わりの10分で、とても鋭い質問がありました。

 報告者の感想
 100人以上の生徒がおとなしく、白鳥さんの話を聞いてくれました。
45分間の授業だったので、子供たちの感想を聞く時間がなかった。
授業が2コマあれば、もうすこしゆっくりと講義ができ、子供たちとの会話もできたかもしれません。

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