12名の方々にご参加いただき、八街市国際交流協会の主催する八街国際理解大学の第2回講座を開催しました。
日本の文化は千年以上にわたって一つの文化を継承している。 これは世界では非常に特異なことで、パプアニューギニアは800以上もの部族がそれぞれの言語持つ多彩な国です。 パプアニューギニア国内事情:内陸部の交通機関はなく都市部ではインフラはあるが地方ではほとんど整備されていません。 貧富と教育の格差が非常に大きい国です。 ボランティア活動は「医薬品の管理」でした。 医薬品は100%輸入で、医療品は政府が一括購入し各地の病院に配布されるのですが、在庫管理はほとんどされていないので、その改善指導を行いました。 パプアニューギニアの自然はとてもきれいで、日本からの観光客は「戦争の慰問」か「スキューバダイビング」か、 対照的に2分されます。 任地で困った経験は、住んでいたマンションが1年目で値上げされ、突然家の鍵が取り換えられて家に入ることができなくなり、 しばらくホテル住まいとなってしまったことです。 日本大使館の役割は邦人の保護が第一の目的で、大使のほかに日本の各省庁からの出向者がいて、 彼らは持ちまわりで赴任されています。 現地の公務員は公用語の英語を話すことができるはずですが、10人以上の事務所職員に仕事の説明をしたら、 半分の職員は英語が理解できていないようでした。
聴講者からの質問 Q:パプアニューギニアではなぜイギリス国王が君主なのですか? ⇒A:イギリス連邦の一国として1975年に独立したためで、日本のような文化的背景は全くありません。 Q:インフラ整備されている都市の人口はどれくらいですか? ⇒A:私の居た首都ポートモレスビーはインフラが整備されていましたが、 青年協力隊員の任地の山岳部や諸島ではまったくひどい状況でした。 町を一歩出るとまったく違う世界ですから、都市全体のことは詳しく分かりません。 Q:家賃はどれくらいでしたか? ⇒A:日本円で約30万円/月でした。治安維持のために現地の住宅とワザと格差をつけているようです。
報告者の感想 パプアニューギニアと言えば「ラバウル=山本五十六」のキーワードはお年寄りには親近感がありとても良かったと思います。 戦争の傷跡の残る島々と内陸の部族の多彩な習慣など興味深く聞き、日本の文化との違いに話が尽きなく、あっという間の一時間半でした。