八街国際理解大学 第4回 2022年11月26日(土)
講師 浦木 仁

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演題 ラテンアメリカ3カ国での国際交流と文化について

 11名の方々にご参加いただき、八街市国際交流協会の主催する八街国際理解大学の第4回講座を開催しました。
 メキシコ、チリ、コロンビアそれぞれの国がスペイン語圏であるが、電話の仕方や自動車の呼び方もそれぞれ違う。
 そのように、人々の考え方や文化も違うことを知ってもらうことが講演テーマである。

 メキシコは、細かいことを気にしない寛容な国民であり、大家族で暮らすとても開放的な国民性である。一方、仕事に計画性がなく、時間にはとてもルーズである。
 チリは、決めたことはきちんと守ろうとする気風があり、時間を良く守る。核家族が多く、開放的な雰囲気は少ない。
 コロンビアは、人情に厚くとても公正に物事を判断する。物事の順位をつけることを嫌う反面、競争に勝ち抜く強さに欠けるなどの特徴がある。

 話の中でうらやましく感じたのは、チリでの生活では、毎朝7000メートル級の雪のかぶったアンデス山脈が眺められ、生活と一体化していることである。
 また、コロンビアのメデジンは赤道に近い位置にも関わらず、標高が1500メートルもあるので、1年中温暖で、シャツ1枚で快適に暮らせることである。
 更に、メキシコでは、仕事を通した人々との触れあいの中で、人々に尊敬され、また1人の仲間として協力しながら活動できていたことである。

 どの講演参加者もとても熱心で、見たことのない美しい風景や文化遺産に魅せられていた。
メキシコのピラミッドのチチェン・イッツァ、チリの地上絵、各国の大聖堂など名だたる世界遺産を食い入るように見ていたように思う。
 話しかたもとても上手で、わかりやすい講演だった。

聴講者からの質問
 Q: 生活の中で危険性を感じたことはあるか。
 A: 講演の中で説明したカードのスキミング以外にも、金銭被害や荷物の盗難といった事件も見られたが、被害にあわないための工夫や事前の心構えをしっかりやっておけば、恐れることはない。
 Q: 3つの国で、もし移住を考えるのであれば、どこを選ぶか。
 A: 観光という観点からいえばチリがとても魅力的だと思うが、移住して住むことを考えるならば、気候が温暖でよく整備されているコロンビアのメデジンを選ぶ。

報告者の感想
 それぞれの国の仕事に関する考え、生活の様子、社会的な考え方の違いをコンパクトにまとめて話していた。
たくさんの写真と共に、視覚に訴えながら説明していたので、とてもわかりやすかった。

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