八街市いきがい短期大学 第2回 2022年9月22日(木)
講師 小久保 亮一

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演題 中東の歴史と文化について

 6名の方々にご参加いただき、八街市いきがい短期大学の第2回講座を開催しました。

  小久保講師は派遣された国ヨルダンの事だけでなく、中東地域全体の歴史や問題点について説明していました。
ユネスコ憲章の「戦争とは相互の風習と生活を知らないことで、疑惑と不信をおこし、それが原因でしばしば起こるものである」という定義を冒頭に引用し、様々な問題を考えるきっかけにしました。
特に、宗教に関わる歴史的な問題を知ることが、中東地域を理解する上でとても重要になることを力説し、詳しくその説明をしました。

 ユダヤ教のモーゼ、キリスト教のキリスト、そしてイスラム教のムハンマドすべて偉大な預言者アブラハムの子孫であり、アブラハムの宗教と呼ばれています。しかしながら解釈の違いがあり、他の宗教を受け止められないことなどが原因で、多くの戦争を引き起こしてきました。過去の十字軍の遠征や、中東戦争、最近の湾岸戦争やテロ事件なども同じです。 そのような宗教問題に関する知識も乏しく、また普段あまり考える事もなかったので、とても新鮮に感じられました。
 また、講義の最後の部分で小久保講師の奥様がパレスチナの民族衣装や民芸品について説明しました。民族衣装の刺繍のデザインや色使いに重要な意味があることや、最近はシリア難民をたくさん受入れ、彼女たちが得意な刺繍の民芸品が貴重な現金収入にもなっていることも紹介していました。 参加者はとても熱心に耳を傾け、講義内容に聞き入っていました。

聴講者からの質問
○刺繍に使っている糸はどのように用立てているのか。
  →最近の糸はほとんどフランスからの輸入であり、とても鮮やかな色彩である。

感想
○説明したい内容がたくさんあり、時間の中で最後まで説明するにはいたらなかった。
しかしながら、その内容はとても深く、中東問題を自分で調べてみようかという気にさせてくれる講義でした。

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