自主講座 八街国際理解大学 第8回 2022年3月26日(土)
講師 白鳥 貞夫

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演題 幸福の国 バヌアツの素顔

新型コロナ感染が収束しない厳しい状況下、八街市国際交流協会の主催する八街国際理解大学の第6回(1月22日)と第7回(2月26日)はやむを得ず中止となってしまいましたが、 今回は7名の方々にご参加いただき、第8回講座を開催しました。

一人あたりのGDPが日本の15分の一で、世界199位のバヌアツが国民の幸福度ランキングで毎年上位にくるのは何故だろうか。 そんなテーマの元に講演が始まりました。

 民族はアフリカ系とモンゴル系の混血のメラニシア人種で、人工は約30万人。17世紀にスペイン人の入植が始まり、1980年に独立するまで、数々の西欧の国々がこの国に入り込み、時にはその事が原因で、疫病がはやり人口も4万人まで激減した時期もあった。国語として、英語、フランス語の他に英語崩れのビスラマ語があるが、実際は110種の地域言語が有り、それぞれ特有の言語を話すような国である。 鉱物資源などはほとんど存在しないなか、主な産業は観光業で、オーストラリアやニュージーランドから自然を求めてこの国にやってくる。自然を壊さず共生するエコツーリズムを進めている。国民はもともと自然採取の生活をし、いわゆる、できちゃった農業、取れちゃった漁業で生活しているので、計画することは一切必要ない。つまり、3日以上後の計画は必要ないのである。計画性を持って社会を前に進めることは得意ではないが、船を確実に進める能力など、その時必要なことに対応する能力には長けている。そのように、食物が豊富で自然と共にのんびり生きる、そんな生活が幸福度を高めている要因に思える。実際、国民は物乞いをせず、逆に観光客に食べ物を分けてくれるそうである。しかしながら、現在貨幣経済の浸透に伴い、格差が現れ治安もやや悪化しているようである。

 聴講者は少なかったものの、流暢な語り口と丁寧な説明で聴講者の共感を集めるよい講座でした。 来訪者の皆さんからは、以下のような質問がありました。

Q: 多種の言語にどのように教育を行っているのか?

A: 国語である英語やビスラマ語で対応しいる。教師の語学は非常に堪能である。

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