袖ケ浦市平岡公民館において12名の方々にご参加いただき、国際理解セミナーの出前講座を開催しました。
講師は平成12年1月から、2年間JICAの技術支援のシニアボランティアとしてエチオピアへ派遣されました。
その活動の中で歴史・文化で特に印象に残った事柄や活動内容の一部を紹介しました。
エチオピアは独立国としての長い歴史と伝統、そして多様な文化のある国であり、一時は皇室間で縁談話があったほどの親日国でもあります。
首都アジスアベバ、上下水道局においてシニアボランティア活動をしました。
(1)ナイル川の水源等水理的に恵まれていた国が、森林破壊で旱魃・飢饉多発の国に変化したことへの対策を支援しました。
(2)漏水が多く、人口増加傾向の中、給水増量策として立案された実現困難な大型ダム計画への支援をしました。
(3)当面は井戸掘削による給水量増が妥当であるが、作井方法の基本や帯水層の測定法などの技術面の考え方の違いがあり、その対策を支援しました。
この機会に少しでもアフリカの一国がより身近に、又親しみを感じて頂けるようになればと思います。更に、派遣先地域の安定充実を願いつつ国際人を目指す協力隊員達とその活動への理解を更に深めて頂く機会に出来れば幸いです。
※活動を通じ、諸課題を前に講師が自分自身に問いかけていた言葉:
―「ここで生まれ育っていたら…君ならどうする?」