「いきいき八幡宿」の人権講座おいて13名の受講者の方々を前に、標記の内容で講座が行われた。
講師がこの会場付近に中学生の頃4年間住んでいたことが話され、和やかな雰囲気の中で講座が始まった。
[講座その一(経緯と任国概要)]
仕事の関係で約40年前にUAEに4年間滞在した経験から、「いつかは、日本と他国の人々に恩返しをしたい」と思われ、協力隊に参加するきっかけとなった。任国グアテマラと日本や他の国々とを対比しながら、任国事情(グアテマラの地理、歴史、宗教、人種構成)について、スライドを用いて説明。
[講座その二(人権に焦点を当てて)]
綺麗な校舎の私立学校とみすぼらしい公立学校の差異、私立学校では子供たちには制服があってきれいな服装をしている等、環境教育で訪れた小中学校の写真を交えて、グアテマラの社会、格差のある現実について説明。
続いて、欧米からの寄付による学校建設という寄付慣れ状況、教師になるシステムそのものもない状況についての説明があった。
また、自分が強盗の被害にあった経験談から、貧困からくる犯罪は常にあるということを話され、「身を守るな、命を守れ。」「旅の安全は、金で買え。」「一番安全な国は日本。」と話された。
受講者の方々が、グアテマラの人権の現実と日本の恵まれた人権を考えるきっかけになったと思われる。