出前講座 袖ケ浦市平岡公民館 2020年11月21日(土)
講師 増田光司

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演題 モロッコ-日本語を教えて

連休中にもかかわらず、出席者はシニアを中心に数名の働き盛りの方々を加えた24名と盛況。
地球上の位置、人口、気候などモロッコを概観した後、講師の任地のカディアヤド大学がある一大観光都市でもあるマラケシュ市を紹介。そして、同大での日本語教授の経験に基づき、次の内容が話された。

[講座第一部(モロッコ、その日本語教育)]
モロッコの人々は母語によりアラビア系とベルベル(アマズィーク)系の2系統に一応大別できるが、教育言語として力を持つフランス語、グローバリズムの進展と歩調を合わせる英語、といった少し複雑な言語状況がある。 日本のアニメを入り口として、日本がモロッコの若者の憧れの国にもなっている面があり、アニメにとどまらず日本を知ろう、日本語を学ぼうといくつかの文化クラブがモロッコの諸都市に作られている。 現地の日本語学習者の特徴として、話すことに非常に積極的であり、センスも良いこと、中には、インターネット・サイトで自学自習し、発音の良い日本語を話す者もいる。日本語学習熱も高く、同大の公開講座では毎期百名を超える学生が入門講座に学んでいる。しかし、学習段階が進み「読み書き」が必要になると、学習者の数は大幅に減る。学習の進展に日本語の「読み書き」がネックになっているためで、この点はモロッコの学習者全般に当てはまることである。

[講座第二部]
講師のモロッコ体験をもとに、モロッコの生活など諸々と、日本人とモロッコ人の比較など、会場と質疑応答を交えて、考え、意見を述べ合った。写真をまじえてモロッコの食事情が紹介された。新型コロナウイルスの感染予防のため、双方マスクをしての講義・聴講だったが、活発な意見が交わされた。

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