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レポート 「ニカラグア」                  斉藤 健

北はホンジュラス、南はコスタリカに挟まれた、国土面積は 130 千平方キロメートルで日本の三分の一強、人口は 550 万人で、中米でハイチに次ぎ下から二番目に貧しい国ニカラグアに二年間住宅建築の指導のシニアボランティアで行きました。(世界に約二百国あるなかで人口数は中位で小さいと思うのは早計で、世界を見渡せばもっと小さい国土・人口、もっと貧しい国もたくさんあるということを認識して事に当たらないととんでもないことになります。)

宗教はローマカトリックが 95% 、民族はメスチーソが 69% で、殆どが日本人より肌の色は黒く体格は日本人並です。外見上白人も少数だがいます。言語はスペイン語、英語は殆ど通じない。ニカラグアは北米と南米を結ぶ帯状の位置にあり、東はカリブ海、西は太平洋に挟まれ、太平洋プレートに面していることもあり地震があります。勿論火山からくる地震もあり、代表的な大きな五つの火山はコインや国旗にデザインされています。

この国には大きな湖が二つあります。大きい方がニカラグア湖、次いでマナグア湖で、私が赴任した首都マナグアは、その名が付けられたマナグア湖に接しており、高い山は無く低地にあり、その為気温は年間を通して 32 ℃から 34 ℃で夏一色、衣服・寝具は夏物だけで事足りました。日中暑い日差しの正午近くの時間帯に無帽で外出しようものなら、ガーンとハンマーで頭のてっぺんを殴られたような感じになります。無帽の時は軒先や木陰を選んで飛び石を跳び歩くように渡り歩かねば歩けたものではないのは、四季ある日本に生まれ育ったからで、この地のニカラグア人は無帽でも平気、鉄板焼きの地面ギラギラ照りつける太陽の下で、子供達は無帽で野球・サッカー・バスケットなどに興じております。

労働は真面目で暑さの中で長時間働くが、一般に計画性がない。不得手としているきらいがあります。

当初建築科の教師を指導することだったが、教師のレベルも低く、手っ取り早くということで教師と学生を一緒にして自著の教科書を使って講義をしました。スペイン語で講義するのも、自分が書いた教科書を使い黒板に図解して説明するのだからさほど難しいものではありませんでした。派遣に先立って NHK のラジオスペイン語講座、放送大学でのスペイン語Ⅰ、Ⅱの修得と多少勉強していたので、 JICA の語学研修は国内及び現地共参考にはなりませんでした。でもこれだけでは不備でサムエル校の勤務が終わって帰っての夜個人教授について中級以上のスペイン語を学びました。

私は職人ではありませんが、手は器用で何でもできます。実習は実際に模範を示さないと納得も理解も得られません。基礎工事、ブロック積み、モルタル塗り、タイル張り、天井張り、測量機器の使い方など実演し、納得のいく教えが出来たと思っています。

以上