思い出の写真


品質標準センターのカウンターパート達と

食品検査スタッフの研修状況

モンゴルに春を告げるヤルゴイの花

咲き競うエーデルワイス

伝統のあるモンゴル歌舞団

モンゴル胡弓の名手ツエツエグマーさんのゲルを訪問

南ゴビの落日

トナカイを飼うツアータン族のゲル
(フブスグル湖畔)

豊かな放牧地(フブスグル湖にそそぐ河口地)

モンゴル留学生達との交流(ボグト山の頂上で)

アメリカ平和部隊との交流

小学校での折紙教室(随伴家族の活動)

レポート 「モンゴル2年間のボランティア生活を振り返って」   横田勝徳

私は2004(平成16年)年10月から2年間モンゴルに派遣され、シニア海外ボランティアとしての体験の機会が与えられた。

私の配属先は政府に直属する機関で、品質標準センター(Mongolian Agency for Standardization and Metrology)と言い、要請任務はスタッフに食品検査の技術移転を行うことであった。この任務遂行から明らかになったことは、多くの危惧すべき違反事例が見つかったことである。例えば、食品添加物の検査では、ハム類の発色剤(亜硝酸)や菓子に彩りを添える食用色素、食用油脂の酸化防止剤、果物の防カビ剤など、日本では新聞記事になるような違反結果が多く見られた。モンゴルでは、国民の健康を守るため の食品衛生法がまだ制定されていない。 食品の規格はMNS(Mongolian National Standard)で一応設定されているが、必要と思われる記載項目が不足しており、日常の検査もあまり実施されていないため、多くの違反食品が流通する原因となっている。モンゴルでは食品の約7割を輸入に依存しており、自国で生産する食品を含めて、早急に食品の規格を整え、同時に検査体制を整備することが不可欠である旨の提言を行った。

モンゴルは昨年(2006年)、チンギルハーン建国(1,206年)から800年を迎え、昨年は「日本におけるモンゴル年」、今年は「モンゴルにおける日本年」であり、近年のモンゴル力士達の活躍などもあって、モンゴルがずっと身近に感じられるようになった。このような時期にボランティア体験が出来たことは幸いであった。

生活面では、日本に居ては味わえない多くの体験をすることが出来た。これがシニア海外ボランティアの一つの魅力である。その幾つかの例を挙げてみたい。

モンゴルには、手付かずの豊かな自然が残っている。特に草原の風情は言葉に言い尽くせない。首都ウランバートルの近郊ですら、季節の変遷と共に時々刻々花々が咲き移ろう。モンゴルに春を告げるヤルゴイ(日本のオキナグサの仲間)をはじめ、エーデルワイスなどが咲き乱れる様を目の当たりに出来たことは贅沢の極みであった。そのいくつかを写真で貼付した。

モンゴル民族は、人種的には日本人のルーツであることは良く知られている。しかし、彼らは肉類を主食としており、体格的には骨太でずんぐりしている。また、歴史的にはロシアなどの影響から西洋的な風習に馴染んでいる。性格的にもやや粗野なところがあり、国民感情的には日本人とかなり異質なものを感じた。

一面、モンゴルには固有の伝統文化がある。特に、モンゴル歌舞団のような組織があり、馬頭琴演奏やホーミー及び舞踊など、モンゴル的な香りを濃厚に感じさせる優れた芸能がある。歌舞団の一人と懇意になり、彼女との交流を通じて身近にその芸能文化に接することが出来たことは大きな幸いであった。

生活面では随伴家族(家内)にいろいろな意味で助けられた。オリガミなどの日本文化を伝える場を通じて交流の輪が広がり、私たちの体験を豊かにする一つの原動力となった。

以上