思い出の写真

ダマスカス市 ジャヘッズ公園付近のモスク シリア唯一のゴルフ場、エプラシャームCC
ダマスカス市 ジャヘッズ公園 北側付近のアパート 旧ダマスカス街 商店
ダマスカス市西郊外にある
N社アイスクリーム工場従業員
ダマスカス市西郊外にある
N社アイスクリーム工場 加工ライン
ダマスカス市南郊外にある
RC社 トマトケチャップ工場
ダマスカス市南郊外にある
RC社 さくらんぼ加工工場
ダマスカス市南郊外にある
RC社 さくらんぼ加工工場
ダマスカス市東郊にある
チーズ工場の経営者と従業員

レポート 「中東の国 シリア」                 久保田 譲

私は2002年4月から1年間、JICAのシニアボランティアとして、シリアで活動させていただきました。業務は食品工場における品質改善についてのコンサルタントでした。以下に当時の状況をご紹介致します。

  • シリアの国土面積は、日本の1/2、人口は1/8ですが、早くから欧州の文化を取り入れており、科学技術はかなり進んでいると感じました。宗教はイスラム教85、キリスト教15パーセントで、お互いに他を尊重し合って、よい関係を築いているようです。気候的には、4~10月は雨がほとんど降らず、気温は約40度と暑い反面、12~2月は乾燥して寒く、みぞれが降ることもありました。GNPは日本に比べて1/10でしたが、物価は1/5と安く、市民の暮らしぶりは、心身ともに日本人よりも豊かにみえました。言葉はアラビア語が一般的ですが、官庁関係や民間の幹部クラスは、英語が堪能でした。
  • 住宅・交通事情についての印象:首都ダマスカス市内の住宅は、数階建ての高層アパートがほとんどで、マイカーを持つ階層が増え、アパート周辺の路上駐車が多く、交通渋滞の一因ともなっているようでした。車優先の意識が強い割には、交通事故は少ないように感じました。車運転中の携帯電話を使用するビジネスマンを散見致しましたが、当時は、それを抑制する規制もないようでした。街に不慣れな歩行者は、道路横断時など細心の注意が必要と思いました。
  • 日常のビジネスの場での習慣:会議的な形式はほとんどなく、立ち話かソファーでの打ち合わせが多く、またメモや記録を残さないことが普通でした。食事をしながらのリラックスした雰囲気の対話が多く、途中エキサイトしても終われば意外にサバサバしているようでした。
  • シリアの生活:外国人向けのアパートの家賃や生活費は、シリア人に比べて2倍位に思いました。生活する上で一番困ったことは、アパート探しに約1ケ月かかったことで、今では懐かしい思い出です。やっと決めたアパートの防犯対策は万全でしたが、電話やメール等の回線工事と料金の精算で、家主とのトラブルが絶えませんでした。お蔭でアラビア語のブクラ(明日)とムシクレー(トラブル)とタマーム(完璧)は毎日使いましたので、直ぐに憶えました。
  • 工場管理について:安全品質向上の基本となる「5Sの徹底」と「目で見える管理」を導入致し、改善業務が著しく進んだ工場もありました。シリアでは、トップダウン経営の会社が多く、先ずトップに基本的な構想や方針を理解してもらえば、日本式の小集団活動などはかなりうまくいくと思います。また工場設備の主要部分は、ドイツやイタリアなど欧州からの輸入機械が多く、メンテナンス体制については、まだ改善すべき点が多いと感じました。

最後に、お世話いただきましたJICAの皆様に対し、心より感謝致します。

以上