5月19日(日)千葉市美浜区の神田外語大学で実施された「国際フェスタCHIBA 2019」に展示ブースを設置し、当会から6名が参加した。
海外でのシニアボランティアの活動状況をパネル展示したり、国際クイズを実施するなど多くの来訪者があり盛況であった。
今年は、例年より早く5月19日に浦安市多文化共生フェアが行われました。本年度から、植木まつり、水神祭、環境フェアとジョイントし「浦安春まつり」と名称を変え行われました。
当会は、浦安公園で行われた多文化共生フェアにブースを出店しました。多文化共生フェアに参加した団体は、浦安市外国人会等々9個団体が参加していました。
5月の爽やかな天候にも恵まれ、たくさんの来場者がありました。来場者の皆さんには、国際クイズ、外国語挨拶体験を楽しんで頂きました。国際クイズには、104名のお子さん達やご父兄に参加して頂きました。
応対には、役員5名、応援に元役員1名、及び県立浦安南高校のネパール人高校生1名が当たりました。
会員の皆様からご寄付頂いた海外からのお土産を景品として、今回からクイズ3問の正解者にさしあげました。それでも、たくさんの方々に参加していただいたので、景品がほとんどなくなってしまいました。次回からのイベント参加のため、会員の皆様に景品のご寄付をお願いしようと考えています。
公開講演会は、シリア人の志覇武 J. モハメド氏から、北アフリカから始まったアラブの春といわれた革命が、シリアに及ぼした影響 と内乱の現状について、具体的に戦火を受けている状況及び歴史的な原因の説明を、話していただきました。 一般の方が特に興味を持つテーマであったため、一般の方が27名も参加していただきました。 また、引き続き2019年度定期総会が行われました。出席者34名、委任状提出者33名で、総会は、会員の過半数を超えるので開催要件が成立しました。 来賓は、JICA東京市民参加協力第一課 柿沼氏、JICA千葉デスク 安達氏、浦安市国際センター長 渡辺氏の3名の方に来ていただきました。 ※ 写真は、(中央寄り)3名の来賓の方々、(右端)シハブ氏。 |
千葉県JICAシニアボランティアの会の主催する講演会は今回で24回目となりました。好天の土曜日でしたが、来賓3人を含め64名の参加者で
研修室は満席でした。一般の参加者が27名とかってないほどの人が来てくださいました。
シハブ(志覇武)J.モハメド氏の講演では、以下のように日本では一般には知ることのできない、深刻な実情が話されました。
歴史的大シリアの時代から、現在のシリア-シリアの春は内戦ではない!
シリアの歴史は、遠く一万二千年に及ぶ。地域的には、レバノン、ヨルダン、イラク西部地域、パレスチナを含む周辺諸国に大シリアのシャム国である。 この地域は、7つの民族が平和に暮らしていたのです。 地域内に対立が始まったのは、400年前にオスマントルコ帝国が滅びて、西欧の国に支配されるようになってからです。彼らは、国旗、ビザというようなものを作り、 地域を分割させたのです。
戦火と実態-ビデオからの叫び
短いビデオの紹介がありました。病院が空爆を受けたシーン、化学兵器の犠牲となった多くの人々等々がありました。 現在シリアには、国内避難民が630万人、国外避難民が500万人、国内に支援を必要とする人が1,350万人います。
紛争の原因-大国の黒い思惑と自国のまとまりの弱さ
アラブの春から始まったシリアの春は、最初は武器のないクリーンな革命でした。それを激化させたのは、どうしても紛争を起こしこの地域を分割して おきたい勢力(西欧大国、ロシア)である。彼らが、ギャングを雇い武器を持ち込んだからである。ISはシリア人ではありません。 ですから、内戦ではありません。歴史的にこの地域は、多民族が平和に暮らして来たのです。今なぜ、国内で内戦をする必要があるのでしょう。 このような悲惨な紛争をやめようとしないのは、その方が利益だという勢力がいるからです。
一方国家として国民がまとまっていないことがあります。 アラブの春の混乱後に行われた選挙結果を、国民が一致して支持しないで、また二つの勢力に分かれてしまいます。
これは、もともと汚職があって王様を信用できないからです。例えば、サウジアラビアの王様が何を言っているのかわかりません。アラビア語ではなく、内容がわからない
というレベルなのです。 私は、1998年にパルミラの遺跡を日本が修復するというミッションに携わったことがあります。最後の所で否決されました。上層部の者が欧米からの賄賂を受けたと
聞いています。
国際社会への期待-国連への期待
国際社会では、銃で何人かが殺されたと言えば、大変なニュースになるのに、なぜ、シリアの子供たちが何百人も化学兵器の犠牲になっても、助けようとしないの ですか。国連には、どっちが化学兵器を使ったかという詮索よりも、使用を止めるよう働きかけてほしい。 シリアは、今まさに空爆を受けているのです。国連等が重要なパルミラ遺跡を守ると言って助けてくれますが、そんな事より、子供たちの命を守る働きかけをしてほしい。 建物は、後からでも修復ができますが、人の命は戻りませんから。 紛争が11年間も続いています。その間子供たちは、学校に行けないで大人になります。このままでは、皆が犯罪に走ってしまいます。それは防ぎようがありません。 日本には、他の国々と協力して、何とか助けて欲しいと願っている。
以上のように、講演会は、聴衆に、苦しみに喘ぐシリアの人々を直接援助したいと思わされる内容となりました。 この結果、講演会と同時に行なわれていた募金活動には、早速23,177円の募金が寄せられました。(添野)
以上